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国家ブランディングをめぐる議論
[2014年11月30日更新]
はじめに
第1章で明らかにした通り、「国家ブランディング」論には、世界市場において製品・企業・産業の国際競争力を増大させることを念頭においた「経済」的な議論と、ソフト・パワーやパブリック・ディプロマシーと関連させて国家の対外的発言力や影響力を増大させることを検討した「政治」的な議論とがある。また、政治・経済いずれの議論においても、国家ブランディングは国際関係にどのような影響を及ぼすかという点に関心を寄せる、国際社会についての「認識」論的な議論と、国家ブランディングをどのように実行・実現するのかという技術的な「方法」論の二つが存在する。
そこで、以下では、政治的認識論、政治的方法論、経済的認識論、経済的方法論の四つのカテゴリーにわけて、国家ブランディング論の先行研究を整理するとともに若干の考察を加える。
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